レーザー脱毛について(梅田直人先生のヘルシーコラム) プリント メール

◇◆レーザー脱毛について◆◇

 このコラムは、「福山光南病院」副院長の梅田直人先生に、形成外科の分野のお話をしていただいています。今回のテーマは「レーザー脱毛について」です。

 

 

 病院で行われている医療脱毛には、「電気針脱毛」とレーザーを用いる「レーザー脱毛」の2つがあります。今回は、「レーザー脱毛」について紹介します。

 
 「レーザー脱毛」は、レーザー光を照射することにより、表皮を損傷することなく、毛根とその周囲にあるメラニンを選択的に破壊して脱毛を行うというものです。

 
 毛には、成長期、退行期、休止期という毛周期(Hair Cycle=図)があり、活動と休止を繰り返しています。「レーザー脱毛」は、メラニンが多く含まれる成長期の毛に作用します。従って、1回の治療では、時期が来ると休止期の毛根が活動を始めるため、毛は生えてきますが、毛周期に合わせて繰り返し治療するうちに発毛は見られなくなります。多くの場合、脱毛治療の回数を重ねるにつれて毛が再生する速度が遅くなり、毛の直径も細く、色も薄くなってきます。

 
 さらに、脱毛治療が終了した時点で、脱毛した部位の皮膚の毛穴も縮んで目立たなくなり、皮膚表面がツルツルとしてきます。一度に広範囲を短時間で治療することが可能です(わきの下であれば両側で5分足らず)。

 
 日焼けしているなどの人の治療は注意が必要で、皮膚の色調が濃ければ濃いほど脱毛効果が低下すると同時に、皮膚損傷が生じる可能性があります(色素沈着など)。日焼けしている場合には、基本的に色がさめるまで治療を延期します。

 
 また、治療前に自己処理で毛をそっていただくのは構いませんが、毛抜きやワックスを用いないようにしていただきます。

 
 レーザー照射時は、部位にもよりますが、痛みは軽く、麻酔の必要はまずありません。レーザー照射後は、毛穴を中心に赤くなりますが、通常は翌日には消失します。治療当日は、治療部位はシャワー程度にして、強くこすったりするのは避けていただきます。

 
 治療回数については、かなりの個人差がありますが、短時間で高い治療効果があり、色素沈着など合併症も非常に少なく、また、全身どこでも治療可能(女性はもちろん、男性のひげ、胸毛なども)です。

 

 

記事の問い合わせは、

TEL:084(923)3724 福山光南病院(広島県福山市光南町3-7-8)へ。

 

 

梅田直人先生

 ■プロフィル

 

 日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会正会員、医学博士。昭和58年川崎医科大学医学部卒業。平成5年4月から同大学形成外科学教室講師などを歴任。平成6年から国立福山病院形成外科医長などを経て、同17年4月より「福山光南病院」に勤務。
http://www.painclinic.jp/

 

 


提供:福山リビング新聞社
(「リビングふくやま」2008年5月31日号掲載)