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ななちゃんは、菜の花色の
中雛(ひな)です。
春が待ち遠しいよ~。
(廿日市市区/ひろのりまき)

 

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どうやって乗り切る? 花粉症 プリント メール

「どうやって乗り切る? 花粉症の季節」
読者の質問にエキスパートドクターがズバッと回答(2008年2月1日取材)

 日本人の 5人に1人が悩んでいると言われる花粉症。毎年春になると気が重くなる、という人も多いのでは。今年もそろそろそんな季節がやってきました。Licoのアンケートで寄せられた質問をもとに、たかの橋中央病院院長の林鷹治先生(耳鼻咽喉科)に、花粉症の疑問点についてうかがいました。

写真:たかの橋中央病院院長の林鷹治先生(耳鼻咽喉科)

Q1  「花粉が飛ぶ前に病院へ行きなさい」っていわれるけどなぜ?

 花粉症というのは、鼻の粘膜の肥満細胞が過敏反応を起こす症状のことです。鼻やのどから「花粉」という異物が入ってくると、肥満細胞に抗体ができます。その抗体に再び花粉が付着するとヒスタミンなどの化学伝達物質を分泌し、くしゃみや鼻水を誘発します。
 この化学伝達物質が出てからでは、粘膜がさらに過敏になり症状もひどくなるばかりで、薬の効きも悪くなってしまいます。症状が出てから病院に来られても、なかなか治りが悪いため「今年はひどい」と感じることになります。
 花粉が飛ぶ前、体内で化学伝達物質を分泌される前に、坑ヒスタミン剤や坑アレルギー剤などの薬で分泌をブロックしておくと、肥満細胞が反応しにくくなり、症状も軽くてすみます。
 遅くとも花粉が飛び始める2週間くらい前からの通院をお勧めします。広島では例年2月半ばくらいからスギ花粉が飛来し始めますので、1月末から2月半ばくらいまでに、来院しておくといいでしょう。
 また、最高気温が10℃を超え始めるとスギの花が開くので、気象情報をチェックして、病院に行くタイミングの一つの目安にするといいでしょう。
Q2  毎年市販薬でしのいでいるのですが、病院の薬と何が違うのですか

 市販薬というのは症状の「最大公約数」、つまり広く浅く効くように作られています。それに比べて、病院ではその患者に合った薬が出されます。鼻の通りをよくしたい、鼻水を抑えたい、くしゃみを抑えたいなど、それぞれの症状に一番適したものということです。最も辛く感じている症状を早く改善するためには、病院で診てもらった方がより合理的といえるでしょう。
 
Q3  今シーズン、花粉(スギ花粉)は多いですか。いつごろから飛び始めますか

 気象協会の予測では、今シーズンは東日本で多く西日本で少なめといわれています。しかし、平年並み以下といっても1㎥当たりの花粉数がシーズン中に1000〜1500。1000を超えれば、苦しい症状を引き起こすのに十分な数値です(写真右)


 私は病院の屋上で毎年花粉の飛散状況を観測し、次の年の春におけるスギ花粉の飛散数の予測を行っています。また、山に6本の標準木を設定して、定期的にスギの花の付き具合などを見に行きます。この写真は1月15日に撮影したものですが、一枝に付いている雄花の房の数を数えてみると、昨年より多いものもあるくらいです(写真右)。
 だいたい7月の前半暑いと、スギの花が成長すると言われますが、昨年は前半は比較的涼しかったけれど、後半がとても暑かった。だから、予測以上に育った花もあるのだと判断しています。軽いと言われている今年も、油断は禁物です。
 この1月15日に咲いている花の花粉が飛び始めるのが、約1ヶ月後の2月15日頃ですから、飛散開始日は平年並みでしょう。

Q4  減感作療法や鼻粘膜をレーザーで焼くなど、どのような治療法がありますか

 スギの成分に過敏症になっている状態が、花粉症ですから、その成分を少しずつ体に注射することで、免疫力を高めていくのが「減感作療法」です。いわゆるワクチンと同じ考えですが、ワクチンは一度接種すればいいのに比べて、この治療は定期的に接種を続ける必要があります。最初は、腕が腫れたりする恐れがありますから、ごく薄めたもの少量を週2回程度から始め、その後1ヶ月に1回ずつくらいの目安で続けます。
 効果については個人差があり、1年でとてもよくなったという人もいれば、3年続けても目に見えた効果が上がらない人もいます。私の患者さんでいうと、3人のうち1人は「あまり変わらない」、もう1人は「少し良くなった」、最後の1人は「非常にいい」という感じですので、打率でいうと3割くらいの確立でしょうか。
 レーザーを使う治療法はいわゆる「硬化療法」で、粘膜内の細胞や血管をレーザーで焼いて硬くして、反応性を鈍くするというものです。花粉のシーズン前に施しておくと効果が高く、これも一度で効果が十分な人もいれば、毎シーズン受けなければダメな人もいます。レーザー治療は、保険もききますし、痛みもないので、安心してください。
 その他の治療となると、飲み薬や点鼻剤などによる薬物治療が中心になります。
Q5  花粉症は遺伝しますか

 はい、遺伝します。花粉症は「単純劣性遺伝」なので、両親が共に花粉症であれば必ず遺伝します。逆に、遺伝的に過敏抗体を作らない人もいます。そういう人はいくら花粉を吸っても花粉症になりません。
 
Q6  花粉症アレルギー症状をひどくする食べ物、軽くする食べ物はありますか

 もともと花粉症は日本になく、西洋に多かった病気です。それが、食生活が欧米化したことで体質が変化したことや、戦後大量にスギが植樹され、しかも手入れされなかったことなどにより、現在のように爆発的に増えたとみられています。そのため、牛乳、タマゴ、肉、バター、チーズなどの洋食は控えめが望ましいでしょう。
 逆に近年話題のプロバイオティクスなどの乳酸菌や、ブドウやショウガなどに含まれるポリフェノールは、アレルギーを起こしにくいと言われています。
 ただし、いずれも食べてすぐ良くなったり悪くなったりするわけではなく、日ごろの食生活による体質の変化に寄るところが大きいということです。

写真:スギの花粉を集めたもの。花粉が飛散しないよう、しっかりふたを閉めています
Q7  花粉シーズンに気をつけることがあれば教えてください

 基本的に「花粉を体に入れない」ことが第一です。ここにスギの花粉がありますが、非常にサラサラしています。これは25ミクロンぐらいの大きさですから、もう空気と一緒です。
 最近は花粉症グッズなどもたくさん出ていますので、マスクやメガネなどで花粉の侵入をしっかり防ぐこと。あと、皆さん外出先での花粉にはよく気をつけていて、外から帰ったら玄関で上着を脱いで、うがいをして目を洗うなどを実行している人も多い。なのに、家では案外無防備になって窓を開けたり、洗濯物を干たりして、家の中に花粉を招き入れてしまっているケースもあります。
 また、病院で薬をもらって症状がおさまった時「もう治った」と思って、ゴルフなどに出かけてしまう人もいる。それは、薬で症状を抑えているだけなので、早合点して症状を悪化させないように、ご注意を。

写真:1月14日に県北で撮影したスギ。花粉がパンパンになっています
花粉症について→アンケート結果(LICOでデータ)
今の花粉の飛散状況が分かります→環境省の花粉観測システム「はなこさん」