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ミセスの再就職 プリント メール


 「○○ちゃんのママ、○○さんの奥さんのままでずっといるのはイヤ」。子育てがひと段落したら働きたいと思っている主婦が多いのに対し、勤務時間などに制限のあるミセスの再就職は厳しいのが現状です。それでも採用されるのはどんな女性?企業が求める人材について、採用担当者に本音を語ってもらいました。

第一印象で“感じが良い”のは大切なこと
明るく元気で素直な女性には可能性を感じます


 リビングファンのアンケートでも、働いてみたい企業として人気の高かった資生堂。地元の求人情報誌などを使って店頭でカウンセリング販売を行う契約社員のビューティーコンサルタントや、勤務時間がフレキシブルなビューティースタッフを採用しています。
 「空欄だらけより、字は汚くても丁寧に書かれた履歴書のほうが好感が持てます。化粧品会社を受けるのにノーメイクの写真はどうかなと…」と業務部長で採用担当の菊川正哉さん。化粧品販売の仕事では、たとえライバル会社であっても化粧品販売の経験や美容関連のキャリアはプラスになるといいます。


資生堂販売 中四国支社 東中国支店
業務部長 菊川正哉さん

 最も重視されるのは、第一印象で感じの良い人。「履歴書では、化粧品販売の経験があるので期待していたのですが、面接当日は、緊張感のない姿勢でイスの背もたれに寄りかかり、話し方も座り方と同じ印象でがっかりということもありました。面接官一同、同じ意見で不採用と決めました」
 面接での印象について菊川さんは、「面接では、変に場慣れしているより、緊張しているぐらいのほうが好印象を抱きます」ときっぱり。「接客業に共通することですが、明るく元気で素直な人。プラス、化粧品会社ですから、まずは自分自身が美しくなりたいという美への向上心があり、人をきれいにしてあげたいという気持ちを持った人に働いてもらいたい。化粧品販売は奥が深い仕事です。経験がなくても、この人なら、末永くお客さまとともに人間的な魅力を積み上げていける。そんな可能性を感じる女性を採用したいですね」とミセスの再就職にも期待を寄せています。

仕事で求められるスピード感を取り戻すために
まずは短時間・短期間の仕事から始めてみては?


 企業にスタッフを派遣する立場の派遣会社が求める人材にも、「テクニカルスキルよりヒューマンスキルが要求されます」と話すのは、2万人以上の登録スタッフを抱えるパソナ岡山の人材開発室長でキャリアカウンセラーの塩見眞理子さん。


パソナ岡山 岡山本社
取締役 人材開発室長 キャリアカウンセラー
塩見眞理子さん

 「平気で時間に遅れたり、受付で、あの…登録に…と単語だけ言って名前も名乗らず立っていたり、時間厳守やあいさつといった基本的なことができない人が意外と多いですね。そういう人を企業に派遣しても、すぐに辞めたり、上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかないのではと思ってしまいます」と、基本的なマナーの重要性を強調します。
 アンケートでは、就・転職の際に最優先する条件として、「休みや勤務時間などに柔軟に対応してくれるかどうか」を挙げるミセスが75%と圧倒的に多く、フルタイムで残業もできる人材を求める企業とのギャップは大きいようです。
 「再就職を目指すなら、フルタイムでなくても家族の協力は不可欠。ある程度の犠牲を払う覚悟も必要です。“私は主婦だけでいたくないんです”と登録に来られたのでお仕事をご紹介したのですが、冬休みになると、“子どもの世話があるので休みます。私の生活のベースは主婦ですから”と、契約期間の途中で辞めていった方がいます。冬休みがあるのは分かっていたはずとあぜんとしました」と塩見さん。
 事務職で当然のように要求されるワードやエクセルのパソコンスキルよりも、ヒューマンスキルを磨くことのほうが難しいようです。
 「ブランクが長いと、確実に仕事に対するスピード感は衰えています。基本的なマナーに加えてコスト意識を持ち、年下の上司や先輩からの助言も素直に聞けて、吸収力のある人であれば、どんな企業でも働けると思います。フルタイムが難しいのであれば、スピード感を取り戻すために短時間・短期間の仕事から始めて、ステップアップしていくのもよいのではないでしょうか」とアドバイスしてくれました。







提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2008年2月16日号掲載)