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美髪はぷるるん頭から プリント メール


 「冬は乾燥で髪がパサパサ」「寒くて頭皮の毛穴が詰まってかゆい」。さらに、「カラーやパーマのダメージも重なって…」と、髪のトラブルが気になりますよね。正しいヘアケアで健康なツヤ髪を取り戻しませんか。プロのシャンプー法と髪の上手な手入れの仕方を広島県理容美容専門学校教師の胤森(たねもり)晃さんに聞きました。編集スタッフが実践した体験談も紹介。
(文/岡崎千絵子、イラスト/銀杏早苗)
 
頭皮を育てる3ステップ
 シャンプーをパパッと短時間で済ませていませんか。毎日の間違ったシャンプーが傷みの原因かも。シャンプー剤が髪や頭皮に残ると炎症の要因に。また、スタイリング剤を落としきれずギシギシとクシ通りが悪くなっている人も多いようです。健康な髪を目指すなら“2シャンプー”がお勧め。1回目は毛髪をサッと、2回目は頭皮をしっかり洗うよう意識して。
 次に、ヘアケアで一番大切なのは「乾かし方」。ぬれた髪は一番傷みやすい状態にあり、毛髪をゴシゴシ擦り合わせると、髪の表面を保護するキューティクルを傷つけてしまうのです。
 現代人は、頭皮も凝っています。目指すのは弾力のある“ぷるるん頭”。シャンプー、タオルドライ、マッサージで頭皮を刺激して、キレイな髪が生まれる土壌作りから始めましょう。


“2シャンプー”が基本

 ヘアケアの基本は、健康な頭皮にあり。「毛髪」の手入れに注目しがちですが、本来は「頭皮」を清潔に保つことが大切です。まずは正しいシャンプーを実践しましょう。

 1 ブラッシング

シャンプー前には必ず行うこと 〈編集スタッフ〉ワックスで固めた髪をクシでといておくと、洗いやすく、シャンプー後のギシギシ感がなくなった

 2 下準備のすすぎ


 3 1回目のシャンプー(予洗)

手のひらの上でクリーミーな泡を作り、毛髪全体に行きわたらせてシャンプーし、泡をざっと流す  〈ポイント〉
 スタイリング剤で固めた髪は1分置くとグッド

 4 2回目のシャンプー(本洗)

1回目と同様に泡立て、指の腹を使い、頭皮を意識して洗う。イラスト(1・2)のように洗う順番を決めてくまなく

タテ、ヨコを順番にマッサージしながらクロス洗い


生え際からつむじに向かって洗うと、頭皮を洗うことができ、髪を摩擦しません


 5 すすぎ

頭皮→毛先の順番でしっかりと。すすぎ残しはかゆみの原因に

 6 リンス

1回で済ませるならコンディショナーを使用。髪の傷みが激しい人はトリートメントを5~10分置いた後にリンスを使用

シャンプーの選び方
あなたのシャンプーはどのタイプ?
 まずは、あなたの使っているシャンプーの種類を考えてみましょう。頭皮、毛髪の状態によって選ぶことが大切です。
 でも、「自分がどんな髪質かなんて、分からない…」という人がほとんどですよね。キレイな髪への近道は、プロアドバイスを聞くこと。理・美容室で、自分の髪を定期的にチェックしてもらい、自分に合ったものを探しましょう。
●脂性の人
 洗浄効果を主としたもので脱脂力がある物。例えば、アニオン界面活性剤配合の物
●乾燥性の人
 油性効果がメーンのもので、脱脂力を抑えて油分を補う。ラノリン、レシチン配合の物、アミノ酸系の物
●過度のパーマ・カラーで損傷が激しい人
 酸性効果のあるもので、頭皮、毛髪への負担が少ない物、弱酸性の物。ただし、泡立ちが悪いので汚れが落ちにくい
●フケ症の人
 殺菌効果のあるジンクピリチオンなどを配合した物

頭皮の状態

脂性

乾燥性

パーマ・
カラーの損傷

フケ症

メーン効果

洗浄力が高いもの 洗浄力低く、油性効果の高いもの 酸性効果があり、頭皮・毛髪への負担が少ないもの 殺菌効果のあるもの

配合成分

アニオン界面活性剤配合 ラノリン、レシチン配合、アミノ酸系 弱酸性の物 ジンクピリチオン配合



10%のしっとり感を残す

 タオルで毛先までしっかり水分を取って、ドライヤー時間を短縮することが、髪の傷みを抑える鍵。ドライヤーは10㎝以上離し1点に集中しないように。

タオルドライは押さえたり、包み込むようにして優しく
〈ポイント〉
完全に乾かさず、約10%のしっとり感を残して、後は自然乾燥で乾かすのがベスト
〈編集スタッフ〉今までは、ぬれた髪をドライヤーで一気に乾かしていました。“タオルで優しく”と意識すると、髪が柔らかくなってきた感じ



マッサージで頭皮もリラックス

 指を広げて頭皮全体をマッサージするだけの簡単セルフケアを2つ紹介。1つは、シャンプーと同じ要領で、生え際からつむじに向かって、回転しながら全体をくまなく行って。2つ目は、イラストのように、指の腹で頭皮を抑えて、頭全体をマッサージ。楽に呼吸しながら行うと、頭皮もリラックスして“ぷるるん頭”へ。育毛、養毛剤を使って栄養分を補うと、髪や頭皮を傷めず効果的です。

指の腹で頭皮をググッと押さえて刺激。手を動かすのではなく、頭皮を動かすようなイメージで

 
髪の悩みに答えるQ&A
■シャンプー・リンスについて

Q 髪は毎日洗わないほうがいいというのは本当?
うそです。頭皮も体の一部で清潔が一番。毎日洗って、汚れを落としましょう。

Q 子どものシャンプーは薄めて使ったほうがいい?
乳幼児の髪は軟毛なので、刺激を抑えるために薄めるのは効果的です。しかし、アレルギーを考えるなら、薄めるだけでは意味がありません。弱酸性の地肌に優しいシャンプーをお勧めします。子どもの髪はキューティクルが少ないので、リンスはした方がいいです。

Q リンス、コンディショナー、トリートメントの違いを教えて
リンスは、くし通りをよくする表面効果のみ。コンディショナーは、表面効果+髪の中に栄養を少し入れられるもの。トリートメントは髪の中に栄養を入れるだけで、表面効果はありません。ですから、トリートメントをする場合、トリートメント→リンスの順番で行いましょう(※)。

Q 髪が汚れていると泡立ちません。髪にたっぷりシャンプーを付けて洗う方がいい?
確かに、髪の汚れがひどいと泡立ちにくいことも。しかし、髪にシャンプーをたっぷり付けると洗い残しの原因に。髪を洗う前のブラッシングや2回シャンプーをすると、汚れがきちんと落ちて、泡立ちもよくなりますよ。また、髪に優しい弱酸性のシャンプーなどは、元々そんなに泡立ちません。泡立ちよりは、自分の髪に合わせたシャンプーを選び、頭皮をしっかり洗うことを心掛けて。


Q 寝癖がひどいので、朝だけシャンプーしています。でも、朝のシャンプーはよくないと聞いたのですが、本当ですか

朝のシャンプーで、しっかり2回シャンプーできる時間があれば、朝だけ洗うのでいいでしょう。また、しっかりシャンプーできないのであれば、やはり夜洗うこと。そして、朝は湯でぬらし、トリートメントだけ付けて洗い流しましょう。  

Q 毛穴の中の汚れをきれいにするために、おばあちゃんがよくタワシを使っているのですが、大丈夫でしょうか

タワシは頭皮を傷つけるので、良くないですね。地肌専用のブラシを使うようにしましょう。


Q コンディショナーとかトリートメントって、全部流したほうがいいですか。気持ち悪いので洗い流すけど、少し残す人もいるので…

毛先は洗い残しても大丈夫。でも、トリートメントが残っていると、スタイリングがしにくくなることも。大切なのは、頭皮はしっかり洗い流すこと。頭皮には付けないくらいでもOKです。

※メーカーにより、名前の付け方に変化がある場合も


■乾かし方について

Q ドライヤーは髪が傷むから、自然乾燥の方がいい?
髪は早く乾かすのがベスト。自然乾燥だとぬれている時間が長くなるので、タオルドライ後、ドライヤーを使って乾かす方がいいでしょう。高温の熱で乾かすと傷みやすいので、風量の強いドライヤーを選びましょう。


Q パーマを持続させるには、ドライヤーではなく自然乾燥がいいと聞いたのですが、本当?

パーマを持続させるには、ドライヤーの当て方がポイントに。手でクシュクシュとさせたりと、完成スタイルを意識しながら乾かしましょう。上から下に髪を伸ばすようにかけては、ストレートになってしまいます。また、今は乾いたときに巻き髪になるようなパーマもあります。美容師に乾かし方のポイントを聞くようにしましょう。


■髪質・頭皮の悩み

Q パーマやカラーで傷んだ髪に、今は椿油を塗っています。ほかにどんなものが有効ですか。
乾燥した髪に油分を補うのは有効です。また、シャンプー後はキューティクルが開き、栄養分が髪の内部に収着しやすい状態なので、トリートメントをつけ、ビニルキャップなどをかぶせて5~10分置いたままにして、洗い流してリンスをしましょう。オイルを塗る場合は、髪が半乾きの状態で、手のひらに少量伸ばして毛先に行きわたらせるように。乾いた髪にやると、オイルの量が増えるばかりです。その際、根元には着けないように注意。


Q 髪が多く抜けるのですが、それでも毎日髪を洗ったほうがいいですか
頭皮と毛髪の状態にもよりますが、毎日洗って汚れを落とし、頭皮を清潔に保つほうがいいでしょう。健康な頭皮を育むことを大切にして。


Q 髪が多いので広がったり、朝浮くことも。カットの仕方によるかもしれないけど、どうすればいい?
乾燥や髪の傷みが広がりの原因かも。傷みを修復するか、スタイリングをしやすくするには、ストレートパーマをかけてみるのもいいのでは。




提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2008年2月23日号掲載)