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集いから広がる子育てママの世界 プリント メール

 ママにとって子育ては、悩みや心配の連続。子育てサークルや子育て支援グループが開く集いの場は、ママ友やサポートしてくれる人とのつながりが持てる心強い場所です。そこで、こうした場所での交流をどのように活用すればいいのか、子育て支援グループを主宰する先輩ママのアドバイスとともに紹介します。
(文/小田陽子、イラスト/杉山なづき) 金子留里さん  子育て支援サークル
 「げんき発信隊」代表
 金子留里さん
 
 ママの多くが悩む「独りぼっち」の子育て

 「子ども以外の誰かと話をしたい」「社会から取り残されている感じがして…」│。子育て真っ最中のママはこうした悩みを抱えがち。妊娠中もしくは3歳未満の子どもの子育て中のママのうち、48.8%の人が、「社会から隔絶され、自分が孤立しているように感じている」という調査結果もあります(※)。
 また「不安や悩みを打ち明けたり、相談する相手がいない」という人は21%。独りぼっちの子育てに不安を感じる人も少なくありません。
 どんな悩みや不安にも共通するのは「誰かにこの気持ちを分かってほしい」思いがあること。自身も3人の子の子育て経験を持つ、子育て支援サークル「げんき発信隊」代表の金子留里さん(47歳)は、「まじめな人ほど悩みを抱えがち。子育ては、人によってそれぞれのスタイルがあることを知って」と話します。そして「誰かに思いを打ち明けて『答えは一つじゃない』と感じるだけでも、気持ちがずっと楽になりますよ」とアドバイス。
 

※(財)こども未来夢財団「子育て中の母親の外出時等に関するアンケート調査」結果(2004年)より
 
 仲間づくりの第一歩 集いの場に出かけよう

 そんな子育て中のママたちが、交流の輪を広げられる場として代表的なのが「子育てサークル」です。広島市が把握するだけでも約160ものサークルが活動中です。主に右のような特徴があり、その中から「ママが中心となって運営するため、頑張り過ぎない範囲で、継続して参加しやすいところを見つけられるのが理想的ですね」と金子さん。
 また、最近では先輩ママなどによる子育て支援サークルやボランティア、自治体などが開く「オープンスペース」も増えてきました。こちらも市内に約160カ所と、活動エリアが広がっています。「人見知りしやすい」「定期的に活動するのが難しい」人は、まずはこうしたオープンスペースに足を運んでみては。
 「子育てサークル」「オープンスペース」の情報は、地域の公民館や市区町の子育て支援センターなどで得ることができます(下)。
      子育てサークル    
育児中の現役ママが中心になって運営(先輩ママや地域のボランティアがサポートすることも)
メンバー内で当番や役割を決めて活動する
活動場所は公民館や児童館など
活動日時が決まっている
活動内容は、手遊び、絵本の読み聞かせ、体操、工作…など、サークルごとにさまざま

    オープンスペース    
子育て支援サークル、ボランティア、自治体などが運営
公民館、各自治体の常設スペースなどで開設
時間内なら自由に出入りできるなど、利用者が比較的思い思いに過ごせるのが特徴
子育てサークル、オープンスペースなどの情報問い合わせ先
 集いの場が、ママのステップアップを後押し

 例えば、金子さんら4人の先輩ママが運営する「げんき発信隊」では、広島市中央公民館で月2回無料のオープンスペースを開設。ママ同士はおしゃべりを楽しんだり、子どもたちはおもちゃを使って遊んだりと、ママと子どもがのびのび思い思いの時間を過ごしています。
 オープンスペースでは、ほかのママや子育てを支援してくれる人たちとの交流を通じて、ステップアップするママも。写真の桑原美華さん(31歳)は、オープンスペースで知り合った共通の趣味を持つママと、新たにママさんオーケストラのサークルを立ち上げ、いきいきと活動中です。
 「オープンスペースは、集いを通じてママを育児サークルなど次のステップへと後押しする場所と考えています。子育ての悩みや情報を共有できる場所としてだけでなく、ママが“自分らしさ”を見つけ、可能性を広げる場としても活用してほしいですね」と、金子さんもエールを送っています。
   


ただ今、ママさんオーケストラで活動中
 桑原美華さん 明里(あかり)ちゃん・光里(ひかり)ちゃん(2歳)の双子のママ
 「昨年秋からオープンスペースで知り合った友だちと、ママさんオーケストラの活動を始めました。今は月2回公民館に集まって、練習しています。集いの場を得たことで、リフレッシュできたことはもちろん、子育てをしながらでもやりたいことに挑戦できることを知れて、本当に良かったと思います」




提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2008年3月29日号掲載)