| 夜遅くまで働くだんなさんの自律神経の乱れも気になりますね。女性はホルモンの働きと上手に付き合って |
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「体がだるい」「気分が落ち込む」―。こんな症状を「自律神経失調症」と呼びますが、これって病気なのでしょうか。また、自律神経失調症は女性に多いともいわれています。何が原因なのか、また女性とどんなかかわりがあるのか、山中クリニック院長の山中祐介さんに聞きました。
(文/髙山由美子、イラスト/銀杏早苗) |
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山中祐介さん
山中クリニック院長、広島市医師会副会長 |
「皆さん、よく自律神経失調症と言われますが、私たち医者は、特定の病気として限定できない体の不調(不定愁訴)を総称して“自律神経失調状態”と呼びます」と山中さん。
自律神経とは、昼間に活発に働く「交感神経」と、夜になってリラックス作用を働かせる「副交感神経」のことをいいます。「このバランスが崩れると、自律神経失調状態になります。中には、目まいや不眠、胃潰瘍(かいよう)、十二指腸潰瘍など、体への不調が現れることがあります」 |
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交感神経
昼間に活発に働きます
●消化管の働きを抑える(のどが渇くなど)
●末梢(しょう)神経の収縮(手足が冷たくなる)
●心拍数の増加(緊張などでドキドキ)
などの働きがあります
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副交感神経
夜間に活発に働きます
●消化腺の分泌を昂(こう)進(消化を助ける)
●末梢神経の拡張(手足が温かくなる)
●心拍数の減少(リラックスしてゆっくりに)
などの働きがあります
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自律神経は、ホルモンの働きとも関係があり、「女性が月経前に不安な気分になったり、“月経前緊張症”になるのはホルモンの働きが変化するから。中でもホルモンの働きが活発な思春期や、更年期を迎える女性に自律神経失調状態になる人が多い」といわれています。
また、「狩猟生活をしていたころは、狩りをするために交感神経が大きな役割を担っていました。今はそんなことをする必要はありませんが、ストレスや、夜遅くまで仕事をしなければいけないといったことで、過度の緊張や不安状態になり、体調を崩すことも」とのこと。
ほかにも、体は寝る態勢に入っているのにいつまでもテレビを見ている、テレビをつけたまま寝てしまう、生活のリズムが一定でないなど、生活習慣の乱れが自律神経(心身)の乱れにつながるとか。自律神経が変性すると「汗が出ない、低血圧などの症状が見られる本態性自律神経障害になる可能性もあります」。
うつ病などが隠れていることも
自律神経失調状態に隠れていそうな病気が「うつ病」。下の表を見てください。「最近は体に症状が現れる人が多いですね。便秘や頭痛もその一つです」。ちなみに、体に症状が現れるのが、一般的に「自律神経失調状態」と言います。チェックしてみて、気になることがあれば、専門医に相談しましょう。 |
「これらの症状を改善・予防するときのキーワードは“脱力”と“睡眠”」と山中さんは話します。
自律神経失調状態の治療・改善には、リラックス(脱力)を目的とした自律訓練法があり、腹式呼吸(図)などで心身を脱力させます。
ほかには音楽療法も。「落ち着く曲や好きな曲を聴くといいですね。オルゴールの音などもお薦めです」。また、アロマセラピーもいいそう。「嗅覚(きゅうかく)は脳神経の最も原始的な神経で、脳に刺激を与えるのも効果的。香りには、気持ちを静めるものと高揚させるものがあり、リラックスするにはラベンダーの香りなどが有効です」。ストレッチも〝脱力〟に役立つそうですよ。
そしてもう一つ大切なのが“睡眠”。「睡眠がきちんととれるということは、自律神経のバランスがとれている証拠でもある」とか。でも、なかなか眠れないという人も多いですよね。
「眠れなくても、毎日決まった時間に布団に入るなど、規則正しい生活をするように心掛けてください。決まった時間に決まったことをすると、知らず知らずのうちに自律神経もそれに応じてきますよ」とアドバイス。
私たちにとって、規則正しく生活するのは難しいかもしれませんが、ちょっとした工夫で症状が緩和できそうです。できることから始めてみませんか。 |


| 鼻から息を吸っておなかを膨らませ、鼻からはく「腹式呼吸」や、ストレッチはリラックス効果があります |
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| 音楽を聞いたりアロマセラピーをすると、リラックスして手などが温まってきますよ |
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提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2008年6月28日号掲載)
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