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楽しく長く続けてずっと向上し続けたい vol.89 |
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染織アトリエ「あざぶ工房」主宰
渡辺和子さん(55歳)
■PROFILE■
広島市出身。短大で“染と織”を学び、結婚後も趣味として続ける。6年前からはリビングコミュニティカレッジで講師も務める。この7月1日、南区出汐に念願のアトリエ「あざぶ工房」をスタート
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「制作することも、たくさんの生徒さんと接して教えることも、どちらもとても楽しい」と言うのは、リビングコミュニティカレッジで染織の講師を務める渡辺和子さん。7月1日に、作品の販売と教室・染織アトリエ「あざぶ工房」をオープンしました。
早速、工房を訪ねたところ、そこは涼やかな麻ののれんや型染めのタペストリーが美しく飾られ、織機や糸車が置かれたすてきな空間。「『あざぶ』とは私の一番好きな“麻の布”と“布や糸であそぶ”という両方を掛け合わせた言葉です」と渡辺さん。
子どものころから、将来の夢はテキスタイルデザイナーだったというほど、布や糸が大好きだったと言います。「藍や柿渋など、今、魅せられているのは草木染。素材を生かす染め方を選んだり、糸の色で織のデザインを考えたり、手間はかかっても楽しい作業です」と展示された作品をいとおしそうに見つめます。
これまで、自分の店を持つことは真剣に考えたことがなく、60歳になったら店を持とうと漠然と考える程度だったとか。今回、「あざぶ工房」をオープンすることを決めたのは、夫の「今やってみたら」という一言。「考えてみたら、まだ準備が足りないから…といって、今始められないことはないと気付いたんです」と前進することを決意したそうです。
そして生徒さんにも、作品展への出品を勧めています。「人に見てもらうとなると真剣さが違ってくるし、制作に力が入ります。すると、毎年、よい布が生まれると思いますよ」と温かいエールを贈ります。
「大きな仕事がしたいわけではなく、長く続けて『渡辺の布だったら、いい布だよね』と言ってもらえるように、自分の作品が向上することこそが一番の目標です」と話す渡辺さん。その姿は、とても凛(りん)として、たおやかでした。リポーター・中本由佳里)
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(「リビングひろしま」2008年8月2日号掲載)
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