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おたがいさまの心 地域の力 vol.21 中区/江波地区 |
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中区/江波地区
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活気があった町を記録として残す、「江波を伝える会」
道路の建設で町が分断
懐かしい写真で町民の心を一つに
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町中をくまなく歩きながら、失われていくすばらしい江波の風景や歴史、文化、建物を再発見する取り組みを行っています |
三方を川と海に囲まれ、昔は島だった小高い丘が町のシンボルの江波地区。原爆関連施設のシュモー会館や気象館、個性的な店舗やカキ打ち場などが残る町です。
平成25年の開通を目指して、広島南道路の建設が着々と進んでいます。幅60m、長さ1.2kmの建設予定地では、約350戸、1000人が立ち退きを強いられました。ここには、明治時代に建てられた蔵や民家が点在し、路地では縁台が置かれて、そこでおしゃべりに興じる人たちの姿が見られていたそうです。
「だんだんと家屋が取り壊されていて、町は寂しくなりました」と肩を落とす、江波を伝える会会長の中川巧さん。活気があった江波の町を記録として残したいと、地区の有志11人が平成21年に同会を立ち上げました。
まずは、懐かしい風景や暮らしの様子など、昔の写真を集めることからスタート。町内会や公民館の協力を得てチラシを配布したものの、締め切りが過ぎてもわずか10枚程度しか集まりませんでした。メンバーは、一軒ずつ説明して回ったそうで、その熱意と努力に押され、300点の写真が集まりました。その写真をもとに、「江波まち懐かしの写真展」を開催。延べ6122人の来場がありました。さらに江波の古地図や、大正から昭和初期までの卒業アルバムも展示。戦地で散った父親の顔を初めて見たという人もいて、町民に記憶を呼び覚まさせ、多くの感動を与えました。
「懐かしい写真を通して町民同士の会話が弾みました。会場で取ったアンケートを見ると、江波の町に愛着と誇りを感じたという声が多かったです。新しい町づくりのきっかけにつながっています」と中川さん。今後は、江波の今昔が分かる写真帳の作成や、江波弁の編さん、さらに民具や道具も展示して、江波の郷土資料館を造りたいと夢が広がります。
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会のメンバー。左から、吉山昭さん、高尾暢子さん(アドバイザー)、、馬野和道さん(前)、久門一義さん(後ろ)、中川巧さん、竹田道哉さん、枡本紘二さん、丸橋良基さん。道路予定地の江波集会所付近では立ち退きが進んでいます |
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価値が分からなければ捨ててしまいそうな写真ですが、それは町の宝です。子どもからお年よりまで多くの町民に見てほしいと、漁協や学校、老人施設や商店など、8つの会場で85日間開催されました |
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提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2010年9月25日号掲載)
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