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愛犬の介護から始まった犬に優しい服づくり 冨士礼子さん vol.75 |
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わんわん洋裁教室
「Reco House(レコ ハウス)」
冨士礼子さん(52歳)
■PROFILE■
広島県生まれ。大学の被服科を卒業後、洋裁学校で学ぶ。アパレル会社に勤務。出産を機に家庭に入り、育児と夫の両親の介護に専念。今年1月から犬の洋服や介護用品の作り方を犬同伴で学べる洋裁教室を開業
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最新式のミシンが完備された洋裁教室。隣の部屋の一角には、愛らしい犬用の服が並び、生徒さんが連れてきたペット用ベビーサークルが置かれています。このユニークな愛犬用の服作りが学べる洋裁教室を開いたのが冨士礼子さんです。
「最近は、たくさんの愛犬用の服が売られています。けれども犬は人間以上に体形や個体差が大きく、実際には体に合わないことがよくあります」
そもそも、犬に服なんて本当に必要なの?と思ってしまいますが、「犬を室内で飼っている場合、抜け毛の問題や女の子なら生理中の問題とか、服を用意してあげることで改善されることがたくさんあります」と、冨士さんは教えてくれました。
「私が犬の服を作るようになったのは、犬の介護を経験したからです。16歳まで生きた愛犬は、晩年認知症になり、徘徊(はいかい)がひどくて。歩けなくなっても、ずっと這(は)い回って、おなかが擦り切れてしまうほどでした。そんな様子を見かねて服や介護用品の手作りを始めました」
冨士さんは、かつてアパレル業界で活躍し、いよいよ独立起業というタイミングで、妊娠のため一線を退きました。子育てと親の介護が自分の手を離れたときには、すでに50歳。「さあ、これから何をしよう」と考えたとき、たどりついたのが、これまでのいろいろな人生経験を生かしたペット同伴の洋裁教室だったと言います。そして昨年、駄目もとで応募した広島市産業振興センターの「女性・シニアパッケージ型支援事業」に、見事認定されました。
「年を取るほど一歩を踏み出しにくくなるけれど、何事もやってみる勇気が必要だと実感しました。将来は、洋裁教室だけでなく、犬と飼い主が癒やし合えるオアシスを作るのが夢です」
力強く語る冨士さんの言葉には、温かい人柄がにじみ出ていました。
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(「リビングひろしま」2007年3月31日号掲載)
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