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連載コラム - 出路千恵の家計診断

Vol.125

 家を購入するための家計のやりくりが知りたい

 
 一昨年に給与が大幅に減り、貯金を切り崩していましたが、昨年から手取りが安定し、貯蓄ができるようになりました。来年は長男が小学校に上がるため、家の購入を考えています。現状では頭金を用意できず、かといって家賃を払いながら頭金をためるのは無駄な気がします。家の購入を目標とした場合の家計のやりくりを教えてください。  
  

  年間の黒字100万円分を準備資金に充て
家の購入後は家賃分を貯蓄に回して蓄えを

 住宅購入に頭金は必ずしも必要というわけではありません。実際に広告などには「頭金0円」などといったものもたくさん出ています。
 
 それでは、まったく手持ち資金がいらないかというと、手付金などが必要な場合もありますし、登記費用や引越し費用なども意外とかかります。一般的に住宅ローンをいくら借りられるかは、ローンの種類、年収や現在のローン状況、年齢などいろいろな条件がありますが、場合によっては全額借りることも可能です。(例えば財形住宅融資は所要額の8割まで。銀行ローンでは、年収が400万円以上の場合、年収に占めるすべてのローンの総返済額が35%以下など)。
 
 しかし、将来不動産価格が落ちるようなことがあった場合、その資産価値以上に住宅ローンが残っていたら、個人における債務超過といった状況にもなりかねませんし、借り入れが大きければその分返済も大きくなります。従ってある程度の準備資金を持った上で購入し、購入後も金融資産を蓄えながら返済していくことが望まれます。
 
 あなたの場合、年間約100万円の黒字があります。例えばこれを2、3年蓄えて頭金などに、購入後は返済に、家賃分は貯蓄にというような計画が理想的でしょう。ちなみに金利3%で、毎年100万円を30年間返済する場合、約2,000万円借りられます。
 
 家計費全体は大変抑制されていますが、毎月6万円もかかっている車を手放す、携帯の費用を見直すなどができれば、ゆとりを持って住宅取得の準備ができるのではないかと思います。

出路千恵さん
金融広報アドバイザー
消費生活アドバイザー
環境カウンセラー

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提供:広島リビング新聞社
(「リビングひろしま」2011年5月7日号掲載)