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私たちの家族の一員ともいえるペット。今、増えているトラブルを知っていますか。「人間のライフスタイルにペットを近づけようとすることでさまざまな問題が起こっています」と語るのは広島アニマルケア専門学校校長の古川敏紀さん。「現代病」といえるそれらは、もはや人間並み。同校講師の皆さんに、現状を教えてもらいました。
取材協力/広島アニマルケア専門学校教諭・畠山博文さん、吉津美穂さん、三善知美さん
文章/松浦啓子 |
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肥満
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10頭に9頭が太りぎみ
最近増えている犬・猫の肥満。チェックリスト(表上)で当てはまる項目があったら要注意です。古川さんは、「街で見かける犬の10頭に9頭が肥満ですね。室内飼いの猫もかなりの割合で肥満」と話します。〝ポッチャリしてカワイイ〟は既に赤信号!
肥満になると糖尿病・心不全・高脂血症・呼吸不全など生活習慣病のリスクが高まります(遺伝や繁殖経験の有無などほかの原因がある場合も)。動物は、食事や運動の適切なコントロールができないため、介護が必要になると飼い主がかかりきりになるケースがほとんど。例えば糖尿病になってしまうと、飼い主が毎日インスリン注射を打つ…ということも。
また、体重が増えると足腰に負担がかかり、関節炎や椎間板(ついかんばん)ヘルニアなども発生しやすくなります。内臓脂肪など体重や見た目だけでは分かりにくい肥満のケースもあるので、気になることが少しでもあれば、最寄りの動物病院で診断を。
ダイエットは、人間と同じように食事と運動が要。ダイエットフードへ切り替える、散歩や遊びで運動量を増やすなど、様子を見ながら少しずつ行いましょう。

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くびれがある
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| 肋骨が触れる |
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歯周病
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歯は健康の源
ペットもオーラルケアを
昔は問題視されなかった症状が人間との距離が近くなったことで目に付くようになり、特に注目されるようになったのが歯周病とアレルギー。
ほとんどの犬・猫が、歯周病のリスクを抱えています。犬は小型犬に、猫は缶詰ばかり食べている場合にかかりやすいといわれています。
歯周病菌が増えると免疫が落ち、進行して歯がなくなると内臓疾患などのリスクも高まることに。こまめにケアして健康な歯を守りましょう。

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これがきれいな歯。歯石がたまると、歯の白い部分が茶色くなってしまいます
※口に触ると怒るときは、歯ブラシで遊ぶなどしながら徐々に慣れさせて
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アレルギー
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サインをよく見て、見逃さないで
アレルギーを持つ犬・猫も増えつつあります。食品や住環境の化学物質、ストレスなど、原因はさまざまといわれ、人間の場合と同じようにこれが悪いと特定することは困難。
大豆や牛肉・鶏肉などの食物、ハウスダスト、シャンプーなどさまざまなアレルゲンがあり、動物病院で検査をしてもらえます。完璧な予防策はありませんが、人間の食べ物や添加物の多いものを与えないことは重要。チェックリスト(表下)を参考に、かゆみなど症状のサインを見逃さないように注意して。
ブラッシングは皮ふや毛の状態から健康状態をチェックでき、血流の刺激やリラックス効果も期待できます。トリマー任せにせず、飼い主がまめに行うことが大切です。

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倉敷芸術科学大学教授
広島アニマルケア
専門学校校長
獣医学博士
古川敏紀さん
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ペットの健康は飼い主にも影響
ペットの健康管理は「人間に起こることは動物にも起こる」を基本に、できることから始めてみてください。
ペットの健康管理がきちんとできる飼い主さんは、自身も元気な人が多いんですよ。ペットの規則正しい世話のために人間の生活リズムが見直せ、散歩や一緒に遊ぶことで運動量も増えます。そこで、私は中高年のウオーキングのお供に犬をお薦めしています。楽しく続けられ、友だちもできますからね。糖尿病の人が犬を飼い始めたらダイエットできて体調も良くなった、なんてこともあるんですよ。
人間とペット、それぞれのライフスタイルの中で上手な距離を保ち、ときには歩み寄り、一緒に元気で楽しい暮らしを目指してください。
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