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海水浴と古い町並み散策
児島港から30分の“穴場”
児島港から旅客船で約30分。岡山県の県境近く、瀬戸内海国立公園のほぼ中央に位置する本島(香川県丸亀市)は、備讃瀬戸に点在する塩飽(しわく)諸島の中心となる島です。周囲約16kmの小さな島ですが、歴史と景観に恵まれ、これからのシーズンは海水浴のちょっとした穴場。島の皆さんにご案内いただきながらレンタサイクルで回ってみました。
(リポーター・鈴木富美子)
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吉田智彦さん
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本島は塩飽水軍の本拠地。島内にある塩飽勤番所は寛政10年(1798)に塩飽全島を治める政所として建造されました。水軍の功労で朱印状を授かった船方衆が“人名(にんみょう )”と呼ばれて島の自治を許され、その中から選ばれた年寄が政務を執った所です。
建物は文久2年(1862)に改築し、明治以降は本島村役場、戦後は丸亀市役所本島支所として使っていたものを、昭和52年(1977)に昔の姿に復元しました。現在、本島観光の拠点として公開しています。
信長・秀吉・家康らの朱印状、大岡越前守の漁場裁決書、咸臨丸乗組員として活躍した塩飽の水夫たちの遺品など、貴重な歴史遺産を展示。海に生きた人々の息吹を感じることができますよ。

徳川家康の朱印状
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重厚な長屋門は塩飽勤番所の
象徴 |
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| 笠島まち並保存センター眞木邸の管理人 高島昭夫さん |
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高島昭夫さん
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本島の北東部に位置する笠島地区。塩飽の船方衆は船大工の技術を生かした“塩飽大工”として中国地方で活躍しましたが、その塩飽大工の技が随所に見られるのが笠島の町並みです。
建物の多くは江戸から大正の名残をとどめ、格子窓に本瓦葺きで土壁を厚く塗った町家形式の住宅。集落は城下町の要素を持ち、敵に追われても見通しが利かないように工夫された通路、通りに面してひしめく町家、周辺に配置された寺社など、歴史的景観の素晴らしさから、集落一帯が国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
私は本島に一人残る塩飽大工として、町家の補修にもあたりましたが、今は「笠島まち並保存センター眞木(さなぎ)邸」の管理人として、観光案内をしています。町を散策するなら、一般公開している当センターや近くの「小栗邸」、文書館「藤井邸」などに入って塩飽大工の工夫の跡をぜひ見ていただきたいですね。
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吉田愛子さん・高宮尚子さん
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笠島の町並みの中にある「ふれあいの館小栗邸」で、お茶やうどんをお出ししています。ご予約をいただければ、郷土料理のタコ飯や鯛飯、チヌ飯などもお出ししますが、島の漁師さんからネタを丸ごと仕入れ、少なくともご飯を1、2升炊かないとおいしくできませんので、5人ぐらいからお受けしています。
これからのシーズンは夏みかんジュースがお勧めですね。島で取れる夏みかんを一つひとつ手で搾って、はちみつなどで味付けしたものです。海水浴の合間に冷たくてさっぱりとしたジュースをぜひどうぞ。素朴な島の味がごちそうです。

タコ飯とうどんで1人前700円(5人から要予約)。
夏みかんジュースは手作り |

廻船問屋の面影が見える小栗邸 |
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本島は沿岸すべてが海水浴場といわれるほど。レンタサイクルで回ると便利
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本島へはJR児島駅から徒歩5分、無料駐車場完備の児島観光港から定期船で約30分。日帰りでも充分に楽しめます。
島内は本島港の待合所にあるレンタサイクル(1日500円)で回ると便利。主要な見どころを回って2~3時間です。潮風を浴びながら海辺の道を走るのは爽快そのもの。瀬戸大橋の全景も眼下に広がります。
本島は沿岸すべてが海水浴場といわれますが、特にお勧めなのは本島港からすぐの泊(とまり)海水浴場。環境省の「快水浴場百選」に選定され、水質は美しく、島の人たちの話によればシーズン中でもあまり混み合うことのない海水浴の“穴場”だそうです。
島に宿泊したい場合は、笠島まち並み保存地区内にある江戸後期の民家を民宿として利用できます。
自炊が原則ですが設備等は整っており、15人まで1グループごとに1軒の宿を自由に使えるシステム。1泊1人3000円前後。夏休みは早めに予約をとのことです。
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児島観光港から旅客船で片道
約30分の旅。問い合わせはTE
L:086(474)6199むくじ丸海運へ
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まち並み保存地区にある民家
に宿泊できる
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| データメモ |
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●塩飽勤番所=TEL:0877(27)3540
午前9時~午後4時開館、月曜休館。入場料大人200円・子供100円。
●笠島まち並保存センター眞木邸=TEL:0877(27)3828
午前9時~午後4時開館、月曜休館。入場料は眞木邸・小栗邸・藤井邸3館共通で大人200円・子供100円。
●ふれあいの館小栗邸=TEL0877(27)3131
午前9時~午後4時営業、火・金曜は休み。タコ飯・鯛飯・チヌ飯は要予約。
●本島の観光・宿泊=TEL:0877(27)3222
本島市民センター
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提供:岡山リビング新聞社
(「リビングおかやま」2007年6月16日号掲載)
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