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地域で楽しむ町家暮らし 民家を再生し町を元気に
 昔ながらの町家や土蔵が軒を連ねる倉敷市美観地区。一帯の町並み保全に取り組むNPO法人「倉敷町家トラスト」が空き家を町家体験施設として再生し、新たな暮らしの場を提供しています。管理にかかわる町家に次々とお店もオープン。関連のスポットを訪ねてみました。(リポーター・鈴木富美子)

「倉敷町家トラスト」が空き家を生活体験施設に


倉敷町家トラスト
代表理事
中村泰典さん

 観光客が多い倉敷川沿いの通りを一本北に入った本町通り。伝統的建造物群保存地区であると同時に地域の人々の生活が感じられるこの通りに、「倉敷町家トラスト」が活用を図る施設やお店などが点在しています。

 伝建地区に生まれ育ち、市内でレコード店を営む中村泰典さんは、長年まちづくりにかかわり、一昨年同トラストを結成。地元の建築家や商店主など会員とともに、まずは長年空き家だった築80年の民家を再生。「御坂(おんさか)の家」と名付け、昨年末から宿泊もできる町家体験施設として運営しています。

 「自分が暮らす地域で空き家が目立つようになってきた。空き家に再び明かりを灯すことで、町が元気になればと思って」と中村さん。「同じ思いを抱いていた人も多く、賛同を得ることができました。この町に育てられたのだから、今度は自分たちが世話する番という気持ちで取り組んでいます」と続けます。

 御坂の家は、本町通りから坂道を10mほど上がったところで、瓦屋根の家並みを眼下に美観地区を見晴らせる高台にあります。地域と一体化した町家暮らしを楽しめる立地。外国人や県外からの問い合わせも多いそうです。「これからのシーズンは、お盆にご親族が帰省されたと
きなど、地元の方にもぜひご利用いただきたい」とのこと。

 空き家調査や建築相談、町家再生と利活用に向け、倉敷町家トラストの活動はどんどん広がっています。

御坂の家の利用規約や予約はホームページへ。
http://kurashiki-machiya-trust.jp

御坂の家 御坂の家 室内
古民家をモダンに再生した「御坂の家」
風が通り、見晴らしも良い

周辺スポット情報
倉敷帆布の店「バイストン美観地区店」
 市の倉敷ブランドに認定されている「倉敷帆布」のメーカー、(株)バイストンのアンテナショップで、今年4月、本町通りの長屋に出店。丈夫で美しく、時代を超えて愛されてきた帆布のデイバッグ、ビジネストート、帽子など、使うほどに趣の増す品々を販売。
▶086(435)3553 午前10時〜午後5時営業、月曜休み
倉敷帆布の店「バイストン美観地区店」
長屋に似合う品ぞろえ
アクセサリー作家の競演「わろうだ」
 岡山・倉敷在住の4人のアクセサリー作家が各自の作品を展示販売する「わろうだ」。本町通りの民家に今年4月から3年間限定でオープン。シルバージュエリーをはじめ、備前焼やフェルト、ビーズ、毛糸によるアクセサリーなど全部で500点余りの手作り品が競演。
▶倉敷市本町10-9 午前10時〜午後6時営業、無休
アクセサリー作家の競演「わろうだ」
今年4月にオープン
アンティークとカフェ「フェリシテ」
 倉敷町家トラスト副代表理事を務める矢野伊都子さんが営むアンティークとカフェの店。女性が一人でもふらっと気軽に立ち寄れるお店をと2000年から営業。アンティークの小物や雑貨が並ぶ落ち着いた空間でゆったりといただくお茶は香り高く豊かな味わい。
▶086(423)5277 午前10時30分〜午後5時営業、月曜休み
アンティークとカフェ「フェリシテ」
居心地のよい空間が魅力


提供:岡山リビング新聞社
(「リビングおかやま」2008年7月26日号掲載)