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老舗の店や蔵などを巡り
港町・玉島の歴史を体感
近ごろ話題を集める産業観光。モノづくりの現場や老舗の店舗などを巡る〝地域再発見〟の旅に出かけてみませんか。倉敷市の玉島商工会議所が主催する産業観光ツアー「GO! GO! みなと玉島探検隊」に同行し、来年築港350年を迎える玉島港の近辺を探訪。個人客でもふらっと立ち寄れ、見学や買い物もできるお店を中心にご紹介します。
(リポーター・鈴木富美子)
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平井始さん
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玉島といえば、円通寺に代表される良寛ゆかりの地。良寛が童たちと遊び興じた手毬(まり)に見立てて「良寛てまり」と名付けた和菓子で知られるお店が「菓子処ひらい」です。
大正元年創業の同店。良寛てまりは12年前から作り始め、「岡山県の創作みやげ品コンテストで大賞も受賞したことがある商品です」と三代目となる社長の平井始さん。つくねイモをすりおろした皮で栗の甘露煮とこしあんを包み、上品な味わいに仕上げたおまんじゅう。玉島の歴史と菓子職人の技が伝わってくるような和菓子です。

玉島乙島にある菓子処 ひらい本店 |

良寛てまり1個158円 |
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大野豊さん
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羽黒神社のすぐ近く、「タテソース」のレトロな看板が目を引く「豊島(てしま)屋」。厳選された野菜や果実をぜいたくに使って作る自慢のソースは、昭和の初めから地元で愛され続けています。
今ではだしつゆやたれ、酢など、100種類を超える調味料を作っており、「お客さんの好みに合わせたオーダーメードの調味料を小ロットでも生産できるのが、うちの強みですね」と大野豊社長は話します。
工場は懐かしさを感じる建物で、地域の人は1本からでも工場に来て買っていくとのこと。最近では、「ぼっけえ旨辛醤油」や「超激辛ソース」といった商品が地域内外で人気だそうです。
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製造工程の見学もできる
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タテソースのレトロな看板
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菊池東さん
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“備中杜氏”発祥の地である玉島でも老舗の蔵元「菊池酒造」。岡山の雄町米など、酒造りに適した最良の米と、優れた水質を誇る高梁川の伏流水にこだわった「燦然(さんぜん)」「倉敷小町」などの地酒で知られます。
明治11年創業、歴史を刻んだ酒蔵で、自ら杜氏となって酒造りを手掛ける菊池東社長は、市民オーケストラ「倉敷管弦楽団」の指揮者でもあり、蔵の中でモーツァルトの音楽を流す徹底ぶり。「お酒にモーツァルトを聞かせると、味がまろやかになるんですよ」と話し、その甲斐あってか、同社のお酒は全国新酒鑑評会で金賞を重ねて受賞しています。

酒蔵は随時見学でき、コンサートが開かれることも |
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中野開一さん
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江戸時代、仲買人たちが軒を連ね、若き日の良寛も修業に歩いたといわれる仲買町に店を構えるのが、「玉島味噌醤油合資会社」。江戸末期の創業で、現在でも当時の建物の中で製造販売を手掛けています。
「昔ながらの製法を守りながら、素材にこだわり、誰もが安心して食べられるみそやしょうゆを作り続けています」と四代目社長の中野開一さん。伝統の技法が、みその香りに凝縮されています。

仲買町に店を構える玉島味噌醤油 |
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山室健郎さん
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今年で3年目を迎えた「GO! GO! みなと玉島探検隊」。好評ですので、来年も実施する予定です。来年は玉島港築港350年にあたり、玉島を拠点としたさらに広域の産業観光、特に高梁市と連携した新たなツアーを企画したいと思っています。
また、玉島商工会議所では、10人以上のグループを対象に、産業観光の申し込みを受け付けています。ご希望に合わせたプランを作成し、産業観光ガイドが同行してご案内します。お気軽にお問い合わせください。

のんびり散策したい玉島の水辺と町並み。伝統のモノづくりが今も営まれる |
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| データメモ |
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●菓子処ひらい=TEL:086(522)3077
午前8時~午後7時営業、無休
●玉島味噌醤油=TEL:086(522)3418
午前9時~午後6時営業、土・日・祝日休み。工場見学可能
●菊池酒造=TEL:086(522)5145
午前8時30分~午後5時営業、土・日・祝日休み。蔵の見学・試飲も可能
●豊島屋=TEL:086(522)2148
午前8時30分~午後5時営業、第2・4土曜・日・祝日休み。工場見学可能
●産業観光・工場見学などの問い合わせ・申し込み=TEL:086(526)0131
玉島商工会議所「産業観光」担当
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提供:岡山リビング新聞社
(「リビングおかやま」2007年9月29日号掲載)
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