シェアリー

ぶら~り岡山  No.88 プリント メール
郷土のヒーローと触れ合い“近代化遺産”を巡る旅

 高梁市青年経済協議会が誕生させた備中高梁のローカルヒーロー「ビッチュマン」。このほど同協議会創立40周年を記念してビッチュマンが環境美化を訴えるDVDが制作され、2月初め、高梁市内の全幼稚園・保育園に配布されました。大切に残していきたい高梁の“近代化遺産”などを中心に、ビッチュマンをはじめ、青経協の皆さんと回ってみました。(リポーター・鈴木富美子)



お好み焼き「五万石」の人気メニュー・モダン焼き580円


お好み焼き「五万石」を営む菊地博志さん
食材にこだわり地元をPR
 家業のかたわら、青経協の活動を始めてもう20年近くになります。最近は、ビッチュマンの広報活動を担当し、仲間と一緒にホームページも作りました。
 普段は、お好み焼きを焼いて、地域の常連さんや観光客の方々にお出ししています。キャベツなど主な食材はすべて地元のものを使い、高梁をアピールしています。
 お店には、青経協のメンバーがよく来て、まちづくりについて熱く語り合っていますね。アツアツのお好み焼きをつつきながら、仲間に加わるのも楽しいですよ。


菊地博志さん

店を始めて50年近く。店名は備中松山城から
 
 

高梁市青年経済協議会会長の井上昌三さん
ふるさと愛する心伝えたい
 高梁市青年経済協議会(青経協)は、高梁市内で商売をしたり勤めたりしている45歳以下の有志54人からなります。今年で創立40周年を迎え、最近では「まちをつくろう」「ひとをつくろう」「ゆめをつくろう」を合い言葉に、祭りやイベント、ゴミ拾いなど、地域に密着したさまざまな活動を展開しています。

 そんな中、私たちの活動を分かりやすくアピールし、また、少しでも地域の皆さんに楽しんでもらえるものをと、考え出したのが「ビッチュマン」です。
 誕生して3年になりますが、高梁ではもうすっかり人気者。この人気を生かして、最近特に注目される環境・ゴミ問題などに焦点を当てた啓発DVDを制作しました。

 3月15日(土)午前9時から高梁市総合福祉センター(高梁市向町)でのDVD無料上映会(先着100人まで)と、ゴミ拾いを予定しています。子どもたちだけでなく、多くの方に、守り残したい高梁の自然や文化遺産、そして、ビッチュマンのふるさとを愛する心を知っていただきたいですね。

井上昌三さん

自然の大切さやリサイクルについて分かりやすく伝えるDVD

ビッチュマンの紫はピオーネ、赤はトマト、緑は松…いずれも高梁ゆかりのものを表現

高梁市青年経済協議会の金石弘志さんと田中秀治さん
鉄道遺産など見どころ豊富
 私たちは青経協に入って3、4年ですが、DVD制作にかかわる中で、改めて自分たちのふるさと高梁の環境を守ることについて考えるようになりました。その思いを胸に、今、残しておきたい高梁、アピールしたい高梁という視点で紹介したのが「備中高梁近代化遺産巡礼マップ」です。

 高梁商工会議所などと一緒に作ったものですが、中でも私たちのイチオシは、近代化をけん引した「鉄道遺産」。備中高梁駅には昭和13年製のレールが今でも再利用されているなど、身近にありながら、気づいていない近代化遺産もけっこうありますね。


金石弘志さん(左)と田中秀治さん


 ビッチュマンのDVDの主要なテーマもリサイクル、すなわち再利用。貴重な資源をリサイクルして、美しい高梁をいつまでも残していきたいと思います。

備中高梁「近代化遺産巡礼マップ」


高梁基督教会堂の牧師・八木橋康広さん
高梁の文明開化のシンボル
 明治22年に建てられた高梁基督教会堂は、県下最古の教会建築であり、プロテスタントの現存教会堂として全国で2番目の古さです。

 私がここに参りました10年前から、青経協の皆さんが、当教会堂で市民のためにクリスマスコンサートを開くなど、活動拠点の一つとしてご利用いただいています。

 昭和27年に県重要文化財の指定を受けた建物ですが、最近では、明治・大正・昭和といった日本の近代化の歴史の中で人々とともに歩んできた“近代化遺産”を見直そうという動きの中で、また新たな注目を集めています。


八木橋康広さん

 堂内は往時の歴史を感じさせ、厳かでありながら心和む空間。見学は自由ですので、ビッチュマンと触れ合うように、多くの方に親しんでいただきたいと思っています。

県下最古の教会建築

データメモ

高梁市青年経済協議会HP=http://seikeikyo.net/

高梁基督教会堂=TEL: 0866(22)3311
五万石=TEL:0866(22)3310
   午前10時30分~午後9時30分営業、月曜定休。

「近代化遺産めぐり」の問い合わせ=TEL:0866(22)2091
  高梁商工会議所

  


提供:岡山リビング新聞社
(「リビングおかやま」2008年2月23日号掲載)