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ぶら~り岡山  No.89 プリント メール
ご当地グルメを楽しめる県下の“穴場”東西南北

 今年も桜のシーズンがやってきました。お花見はどちらにお出かけでしょうか。今年のお花見は、地元のスイーツや銘菓、最近話題を集める名産品などを手に、ちょっとした穴場に出かけてみませんか。というわけで“花より団子”ならぬ“花と団子”をテーマに、県内の東西南北各地域から桜とご当地グルメを併せてご紹介しましょう。
(リポーター・鈴木富美子)


【北】 蒜山・茅部神社の参道4月下旬の桜のトンネル
 米子自動車道蒜山ICを降り、蒜山高原を背に看板の指示通り車を走らせると、たどり着くのが茅部神社。高さ10mを超える日本一の石の鳥居があることでも知られますが、かつて天照大神が隠れたと伝えられる“天の岩戸”がある岩倉山のふもと、神社はひっそりと、凛(りん)とした空気の中で立っています。

 県南ではもうすっかり桜が散ってしまった4月下旬、この茅部神社の参道に現れるのが見事な桜のトンネル。約500mの桜並木が、まだ肌寒い蒜山の空気とあいまって、ふるえるように迎えてくれます。無料駐車場やトイレ、展望塔などもあり。

話題のひるぜんバーガー
 米子自動車道下り線の蒜山高原SA内レストランで昨年末から販売され話題を集めているのが、ご当地バーガーの「ひるぜんバーガー」。ジャージー牛肉100%のハンバーガーです。

 「ジャージー牛といえば、牛乳やチーズ、ヨーグルトなど乳製品でおなじみですが、ジャージー牛の肉を使ったハンバーガーとなると全国初ではないでしょうか」と同SAの吉岡雅彦支配人。

 ジャージー牛の肉の流通量が少ないため、1日50個限定。土・日はいつも完売という人気です。

吉岡雅彦さん

蒜山三座を背景に約500mも続く見事な桜のトンネル

蒜山三座 専用バンズに
ジャージー牛100%のパテ、
ベーコン、レタスなどを
挟んで460円
蒜山高原SA下り線
レストラン
TEL.0867(66)4344
営業時間:7:00~21:00
定休日:なし

【東】 水門町を守るお宮山の桜
 吉井川の河口近く、地名の通り、いくつもの水門がある町、岡山市水門町。水門の上に立つ民家をはじめ、風情あふれる町並みが残り、水門湾を望む水辺の散策もおすすめです。

 そんな町の氏神様として、古くから地域の人たちに“お宮山”と呼ばれ親しまれている稲荷神社一帯は、かつて地域の景勝地にも選ばれたことがある場所で、3月下旬から4月上旬までが桜の見ごろ。毎年地域の桜まつりも開かれ、今年は4月6日に開催予定です。

 一帯は桜の向こうに吉井川や児島湾を見晴らせる小高い丘。お弁当を持ってピクニック気分で出かけたいところです。

花見に合う和三盆ロール
 吉井川流域で水門町へと続く西大寺地区に、3年前に移転オープンした洋菓子店「マリア・テレジア」。当初から人気のロールケーキが「和三盆ロール」です。

 「ミネラル豊富な和三盆と丹波の黒豆、バターを使わずしっとりと仕上げたスポンジが人気の秘密でしょうか」と大原隆店長。あっさりとした上品な甘さが子供からお年寄りまで幅広い世代に好評とのこと。お花見のお供にぴったりですよ。

大原隆さん

桜の向こうに吉井川や児島湾が

和三盆ロールは1本940円、
抹茶ロールも人気
マリア・テレジア
TEL.086(943)8068
営業時間:10:00~20:00
定休日:月曜日

【西】 金光駅前に延びる桜小道
 JR金光駅を中心として東西に延びる線路沿い約500mにわたり、地元ではおなじみの桜並木が続く小道があります。

 桜の木の下が柵で囲われ、ベンチもあって、プライベートなスペースを確保できることがこの場所の魅力。大人数での宴会もよし、ゆったりと一人で眺めるもよし、1本の桜を独り占めできるようなスポットです。

 すぐ近くにトイレもあり、桜並木に沿って延びる道路は3月下旬から一部が車両通行止めに。のんびりとお花見を楽しめそうです。

特製あんのゆうざき饅頭
 金光といえば銘菓「金光饅頭」。数ある製造元の中でも、地元の新鮮な卵とハチミツを使ったもっちりとしたカステラに、北海道十勝産小豆の特製あんで知られるのが「菓子司小川屋」の「ゆうざき饅頭」。

 「味の4分の3はあんで決まりますので、手間がかかっても手作りしています。白いざらめを使ったアクの少ないあっさりとした甘さが自慢なんですよ」と、創業70年の店の二代目、小川善一さん。1個70円、戦後から守り続けた素朴な味がうれしいですね。

小川善一さん

金光町で創業70年、
菓子司小川屋

線路沿いにいくつも続く
“桜独り占めスペース”
手作りのあんが上品な甘さ 菓子司 小川屋
TEL.0865(42)2218
営業時間:8:00~18:00
定休日:なし

【南】 20周年を迎える瀬戸大橋の全景と桜のハーモニー
 今年4月に架橋20周年を迎える瀬戸大橋。好天に恵まれれば、四国山脈を背景に、6つの橋からなる瀬戸大橋のほぼ全景と桜の見事なコラボレーションを望めるスポットがあります。

 瀬戸中央自動車道児島ICを降りてすぐ、県道393号線沿いで、倉敷市立下津井中学校の防音壁のそばというのがそのスポット。いつもこの地を通る下電バスの乗務員・畠山繁男さんは「お客さまをご案内していて、よく教えて差し上げるんです」と話します。その場所で駐車はできませんが、信号待ちなどで停車の際、カメラを向ける人もいるそうです。

 畠山さんの話によれば、この地域でのお花見は、鷲羽山展望台駐車場(無料)などに車をとめて周囲を散策するか、下津井の町歩きとともに楽しむのがおすすめ。また、近くの祇園神社の桜も見事だということです。

岡山の“元祖”イチゴ大福
 瀬戸大橋の起点、倉敷市児島には、岡山県で初めてイチゴ大福を作ったといわれる「甘月堂」があります。ちょうど瀬戸大橋が完成した20年前、創業者が県外でイチゴ大福なるものを見て作ってみたのが最初だそう。

 以来、大変な人気を集め、今では季節の果物も取り入れたバリエーションが16種類も。「当店のイチゴ大福は、イチゴが大きくて和菓子というよりフルーツに近いですね。職人が一つ一つ手作りしています」と店を切り盛りする大平祐子さん。毎日売り切れ次第終了です。
甘月堂
TEL.086(472)4417
営業時間:
9:00~18:00
定休日:月曜日および第1火曜日
天気が良ければ彼方に延びる橋の全景が望める(撮影:畠山繁男さん) イチゴ大福だけでも7種類、ウメやキウイ、バナナ、ブルーベリー、季節限定のマスカットなどを入れると全部で16種類ものバリエーションが。価格は一律1個158円

  


提供:岡山リビング新聞社
(「リビングおかやま・くらしき」2008年3月29日号掲載)